リケジョの転職、働き方チェンジ

リケジョには、ローモデルが少ない。

―多くのリケジョが思っています。

理系に進学して、企業や研究所、大学などでキャリアをスタートさせると、いろいろな考え方や生き方があるはずなのに、リケジョには、いろいろな選択肢をした人の話を聞くチャンスがないのです。

男性の場合、いろいろな考え方、働き方、生き方のノウハウが共有されているように感じていました。

・・・でも、これって、正しくない。実は、女性の場合、選択肢によって、キャリアが細分化されてしまうことが多いのです。そこに加えて、考え方、働き方、生き方の選択肢が入り込むので、さらに細かく分類されてしまって、自分とは少し違う、自分と同じことを考えているモデルがいない・・・ということになっちゃうわけです。

例えば、ある企業のリケジョでは、結婚を期に、夫婦が同じ社屋内で働くことができなくなり、夫婦のどちらかが、出向させられました。

また子どもを産むことを選択したら、急に責任のない仕事への配置転換になりました。

シングルで、一生働くことを選択したのに、後輩や親などの言動で、自分の生き方に迷いが出てきます。

そうやっているうちに、消耗しているリケジョは、結構多いものです。

今回は、実際のリケジョたちを集めて、働き方のモデルを探りたいと思います。

リケジョのキャリア談Ⅰ：既婚、子あり、入社時から同じキャリア

企業の研究所に入社した、Ｂ子さん。

企業の研究所は、たいてい田舎、出会いがなくて、同じ研究所の男性と交際後、結婚。

田舎では、隠し事などができず、妊娠したことも、周りにすぐに気づかれてしまったそうです。

夫と同じ勤務先なので、情報が入りやすく、育休後の復帰のことで悩むことがなく、１年の育休を終えて、すんなりと復帰ができたので、ラッキーですね。

夫とは、幸い専門が別の分野だったので、キャリアの継続できました。同じ部署での結婚では、どちらかが配置転換になります。生活面では、役割分担をしてキャリアを継続するつもりですー

Ｂ子さんのように、会社の同僚だけど、夫婦が別部署というのは、キャリアが継続しやすいモデルです。

しかし、こんなに理想的なモデルばかりではありませんよね。

Ｂ子さんと同じモデルに見えて、結婚相手が遠くに異動になってしまったＯさんはどうでしょうか？

リケジョのキャリア談Ⅱ：既婚、子あり、入社時から同じキャリア

Ｏさんの夫は、現在、単身赴任中。

休職期間が、もうすぐ終了して、もうすぐ元の部署に復帰する予定です。

しかし悩んでいるのは、やはり“仕事と育児の両立”－。

今の会社を辞め、パートや派遣の仕事で働く選択肢も考えているそうなんです。

結婚してすぐに夫に辞令が・・・単身赴任２年目です。もしかしたら、こっちに戻ってくるかもしれないとの思いで、自分のキャリアを続けてきましたが、夫を支えていない、子どもに、さみしい思いをさせてしまう・・・という思いで、働き方を変えようと検討中ですー

Ｏさんのように、夫についていくべきか、自分のキャリアを守っていくか、悩む女性は本当に多いです。妊娠を期に、働き方を変える、ポジションのチェンジを積極的に考えています。

本当のところ、他の同僚たちが研究しているのに、自分がアシスタントの立場になることに、とても劣等感を感じているそうです。

話し合いたいのに、夫との距離があるので、なかなか結論が出ない状態。とりあえず、今の職場に復帰して、子育ての様子を見て、もう一度結論を出したいのこと。

リケジョのポジションチェンジの場合、研究所のアシスタントなどのお仕事はパートタイムが多いですね。必ず定時で帰れるようになります。

研究所のアシスタント求人が多いのは、ヒューマンリソシアです。求人検索では、【研究・開発】の ☑医薬化学系研究開発・検査・実験 ☑専門職・その他、にcheckを入れて、検索してみましょう。

大学などの研究アシスタントや企業の研究所アシスタントの仕事が見つかるはずです。企業の研究所アシスタントの場合、正社員への転換ができるかもしれません。望みを捨てずに、エージェントにヒアリングしましょう。

また、リクナビ派遣では、働く場所を選択し、フリーワード入力に「研究所アシスタント」と入力し検索してみましょう。

どちらも登録や相談は無料っ！！ぜひ、利用しましょう。

また、地元の情報紙などに求人が掲載されることがあるので、気になっている研究所の求人を探していることをご主人にも伝えておきましょう。

今後も、研究者として働いてきたのであれば、ポジションチェンジだけでなく、思い切ってキャリアチェンジでもよろしいかもしれませんね。リサーチャーや特許申請、翻訳などのディスクワークへの変更なども検討してもよいと思います。東京以外であれば、定時で帰社できる仕事もあるので、企業への転職も検討してみてもいいかと思います。